横浜・村田
■第98回全国高校野球選手権大会
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好投手が多いが、この夏、伸び盛りの打者からも目が離せない。
神奈川大会7試合で65得点を挙げた横浜打線の中軸を担うのは村田。高校通算本塁打は12本と少ないのは、この冬から成長したからだ。力強さに加え、ミート力も備える。左打者だが神奈川大会では横浜スタジアムの左翼席に運ぶなど計3本塁打。横浜にはほかにも相手投手によっては村田に代わって4番を打つ増田、昨夏の4番の公家も控える。
激戦区の大阪大会を制した履正社の4番打者は2年生の安田。188センチの体を生かしたスイングスピードの速さが魅力だ。安田も今年、頭角を現した打者の1人。昨秋まで高校通算8本塁打だったが、今春以降で30本塁打を放っており、成長途中の逸材だ。
打線を勢いづける1番打者では秀岳館の原田と常葉菊川の栗原に注目だ。秀岳館は熊本大会5試合で、機動力を印象づける31盗塁を記録。原田は9盗塁をマークした。打率も5割6分と絶好調だ。栗原は身長170センチの強打者。中軸を打てる存在だが、足も速く静岡大会は3本塁打、7盗塁とリードオフマンとしての役目をしっかりと果たした。
花咲徳栄の楠本は埼玉大会で16打点。色々なコースの球にも対応できる打撃センスが光る。作新学院の入江は投手からこの春、野手も兼ねるようになり、栃木大会は毎試合の打点を記録する計15打点と勝負強い。
星稜の背番号「1」で4番の寺西、「京都のドカベン」と呼ばれる169センチ、87キロの京都翔英の石原は甲子園でもフルスイングで臨む。中京の今井は高校通算68本塁打。岐阜大会は打率1割台だったが、13四死球と警戒された。全国の舞台で復調した姿を見せたいところだ。(坂名信行)