報徳学園―多治見 七回表報徳学園1死二、三塁、永山は中前2点適時打を放つ=細川卓撮影
(20日、選抜高校野球 報徳学園21―0多治見)
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■報徳学園・永山裕真外野手
報徳野球の申し子だ。
一回、1死からチーム初安打を右前へ。すぐさま初球に二盗を決めた。
事前の研究で投手のくせを見抜いていた。「狙ってました。足には自信があるんで」。バッテリーも警戒し、投球を高めに外して捕手が二塁へ送球したが、50メートル5秒9の俊足で楽々とセーフに。片岡の適時打で先制の生還を果たした。
小学時代にアルプス席で応援した報徳学園のユニホームにあこがれた。「格好ええなあ」。それを着て甲子園に出場し、目標だったという盗塁も決めた。
それだけで終わらない。その後は「理想の打撃」という中前安打を4本。計5安打4得点の活躍で、ヒーローインタビュー台にも上がった。左隣には今大会を最後に勇退する永田監督。「うれしい。夢のようです」と笑顔を振りまいた。
1試合6安打の大会記録には届かなかった。「勝ったからいいです。次も足を使う報徳の野球をしたい」(編集委員・安藤嘉浩)
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○西垣(報) 先発して7回を2安打のみに封じる。「常に0―0の気持ちでマウンドに立った。冬に体幹を鍛えて、フォームを変えた成果が出た」
○小園(報) 3打点の活躍を見せた2年生。九回の右本塁打は公式戦初アーチとなり、「最初が甲子園で、めっちゃ、うれしいです」。
○永田監督(報) 今大会限りで勇退する。「泣いたらあかんと思いながら、思いっきり校歌を歌いました。最高ですよ。生徒に感謝したい」