女子シングルス準々決勝、ポイントを決めガッツポーズをする福原愛=長島一浩撮影
リオ五輪の卓球で、福原愛(ANA)が8日の女子シングルス4回戦に続き、9日の準々決勝でもストレート勝ちし、準決勝に進んだ。メダル確定となる決勝進出に向け、ロンドン五輪金の李暁霞(中国)と10日に対戦する。
リオオリンピック
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準々決勝の相手はロンドン大会銅のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)。過去の対戦成績は3勝14敗だが「五輪は何が起きるか分からない。ボールが床に付くまで頑張った」。福原は気迫をみなぎらせ、真っ向勝負を挑んだ。
第1ゲームから、高速ラリーで打ち合った。得意のバックハンドを軸に、相手を左右に揺さぶった。10―10のジュースの展開から、ラリーは加速。14―12で打ち勝って、波に乗った。
「リオの会場で卓球をしていて、楽しい」。4回戦が終わった後、笑顔で話した。楽しむこと。これこそが、福原がこの4年間で最も成長した部分だ。
日本卓球界初のシングルスのメダルまで、あと1勝だ。自身初の4強入りにも「特に何もない」。目の前の試合に、集中している。(前田大輔)