メダルを手にガッツポーズをする大野将平と松本薫=リオデジャネイロ、永島学撮影
柔道勢で今大会初の金メダルとなった男子73キロ級の大野将平(24)と、女子57キロ級で銅メダルとなった松本薫(28)が9日午前(日本時間9日夜)、リオデジャネイロ市内で記者会見した。大野は「勝ち方にこだわることを捨てた。結果として試合では一本勝ち、投げて勝つことが多かった」と語った。
多彩な技、世界に披露 柔道・大野、勝ち方こだわった金
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大野は決勝から一夜明けた心境を「心地よい疲労感。昨日は安心感が強かったが、だんだんと達成感を感じるようになった」。金メダルへの試合を振り返り、「フィジカルな部分の強い外国人選手でも、心技体の三つで上回れることを証明したかった。畳の上でそれを表現でき、インパクトのある勝ち方ができた」と話した。
東京五輪には「出たい」と意欲を見せ、「もっと強くなりたいと改めて思った。一日一日を大切にし、小さな目標を立てて取り組んでいきたい」と語った。
松本は現在の心境を「勝ちたかった気持ちと、メダルを取れた安心感で、今も甘酸っぱい気持ちでいる」。東京五輪には「出たいですね。出たいねえ。出たいよねえ」と笑顔で繰り返し、いま食べたいものは「マシュマロチョコ。あとは温泉に入りたい」と話した。(永島学)