力投する近江の京山=阪神甲子園球場、高橋雄大撮影
(9日、高校野球 常総学院11―0近江)
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近江はエース京山でも流れを止められなかった。リードを3点に広げられた直後の二回、無死一塁でマウンドへ。中盤からの継投予定だったが、早まった。投げ込みが足りないままでの登板。「気持ちが入りすぎた」という。四球三つを与え、失策なども絡んでこの回、さらに2点失った。
武器である140キロ台半ばの直球をとらえられ、さらに冷静さを失った。意地になって投げ込み、狙い打たれた。結局、10安打を浴びて6回6失点。「力負けです。自分の役目が果たせなかったのが、みんなに申し訳ない」と涙した。
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●伊東(近) 複数安打したが、得点ならず。「逆方向に打つ意識で、食らいつくことはできた。大敗した借りは、後輩が返してくれると思う」
●多賀監督(近) 「これが甲子園だなと。投手陣は好調だったので、こういう試合展開を想像していなかった。先制されて浮足立った」