男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得した坂井聖人=西畑志朗撮影
(9日、競泳男子200メートルバタフライ決勝)
男子200メートルバタフライの決勝で、坂井聖人はありったけの力を振り絞った。最後のターンはトップと1秒05差の6番手だったが、そこから猛然と追い上げる。金メダルの水の王者、マイケル・フェルプス(米)に0秒04差でタッチ。初の五輪で銀メダルをつかんだ。「重いですね」。首からさげたメダルの実感をかみしめた。
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21歳の体を突き動かしたのは「もう、あんな悔しい思いはしたくない」という一念だ。
昨夏の世界選手権でも決勝進出。序盤から好位置でレースを進め、150メートルのターンでは2番手につけていた。しかし、スピードを最後まで維持できる体力がなかった。4位。銅メダルまで0秒14届かなかった。
「3番と4番。メダルがあるの…