台風7号の影響で列車の運休が相次ぎ、多くの利用客らが運休を知らせるモニターを確認していた=JR札幌駅
太平洋沿岸を北上していた台風7号は17日夕、北海道に上陸した後、午後9時までに温帯低気圧に変わった。1時間に65キロの速さで北上しており、18日夕までの24時間雨量は、北海道の多い所で150ミリと予想される。気象庁は土砂災害や低い土地での浸水、川の増水に警戒を呼びかけている。
午後6時過ぎまでの24時間雨量は白老町で228・5ミリ、登別市で192・5ミリ、青森県六ケ所村で172ミリを観測した。関東は17日未明に大雨に見舞われ、茨城県土浦市では1時間に65・5ミリ、千葉県成田市でも56・5ミリの非常に激しい雨が降った。
北海道電力によると午後9時時点のまとめで、十勝や釧路地方を中心に計約6万6千戸が停電したという。北海道函館市は3794世帯7727人に、白老町は457世帯921人に、本別町は185世帯329人に避難勧告を発令した。江別市では、冠水した道路で車を押していた40代男性が足首をねんざした。JR北海道によると、17日は特急を含む300本以上が運休した。釧路市周辺でこの日夜、NHKラジオ第1、第2が一時聴けない状態になった。強風の影響で送信所内のケーブルが破断した可能性があるという。
台風が暖気を持ち込んだ影響で関東を中心に気温が上昇した。最高気温は群馬県館林市で39・6度、栃木県佐野市で38・3度、山梨県大月市で37・9度を記録した。