北海道十勝地方の名を冠する麦焼酎「十勝無敗」。ラベルには「負けない男の麦焼酎」とある
プロ野球でパ・リーグの首位を走る西武は、ここまで16勝5敗。本拠メットライフドームに限ると、開幕から9勝無敗と負け知らずと本当に強い。その快進撃に一役買っているのが、北海道・十勝地方の名を冠する麦焼酎「十勝無敗(じゅっしょうむはい)」だ。
開幕前夜、辻監督が訪れた札幌市内の飲食店で、「十勝無敗」を偶然見つけて飲んだ。大雪山系の伏流水を仕込み水に使い、厳選した上質の麦で醸す本格焼酎。ラベルには「負けない男の麦焼酎」とうたわれている。製造するさほろ酒造(北海新得町)の工場長によると、「狙ったわけではないが、験担ぎで買う人も多い」という。
札幌でチームは日本ハムを相手に開幕3連勝。これには指揮官も「すごいな。買って帰ろうかな」と話すほどだった。
開幕からの連勝は8まで伸びた。「本当に10連勝するのではないか」。私たち西武担当記者の間でも期待感が広がっていた。10連勝になる11日のロッテ戦後にプレゼントしたい。皆でひそかに用意していた。
残念ながらその前の10日にロッテに敗れ、「十勝無敗」とはならなかったが、せっかく用意したので予定通り一升瓶を渡した。
先週末、メットライフドームでの試合前に辻監督に「飲まれましたか」と尋ねると、コーチ室に置いてあると言われた。「ここ(メットライフ)で十勝無敗やろ」とニヤリ。開幕前夜、辻監督との会食に同席し「十勝無敗」を飲んでいた馬場敏史・内野守備走塁コーチも「コーチ室で拝んでいるよ」と話してくれた。
22日のロッテ戦で勝ち、本拠で開幕から9連勝。ついに王手をかけた。本拠の「十勝無敗」がかかる28日の楽天戦は、エース菊池雄星が登板見込みだ。今度こそ、勝利の美酒に酔ってほしい。(大坂尚子)