11日午後1時40分ごろ、北海道上富良野町などにまたがる十勝岳(2077メートル)で、雨で沢が氾濫するなどして登山道に水が流れ込み、中学生と引率者の計34人のグループを含む約60人が一時、足止めとなった。登山者の一部は道警や消防の救助隊が下山を手伝い、けが人はなかった。
現場は山頂から約500メートル下、上富良野町にある安政火口付近。富良野署によると、グループを引率中の女性(41)が地元交番に通報した。下山後、グループの関係者は「登山道に腰の高さほどまで水が来ていた」と話した。水が引いた後、下山を再開したという。
安政火口は十勝岳温泉登山口から約1キロ。札幌管区気象台によると、11日は北海道上空の大気の状態が不安定となり、上富良野町の周辺では局地的に1時間に60~70ミリの非常に激しい雨が降ったとみられる。〔共同〕