構造改革の方針などを示すシャープの戴正呉・新社長=22日午前、堺市の本社
シャープの新社長に就任した鴻海(ホンハイ)グループの戴正呉副総裁は22日午前、構造改革を進める方針を社員に文書で示した。堺市の本社で取材に応じた戴氏は「抜本的な改革をやっていきたい」と述べ、コスト意識を大幅に高めることや信賞必罰の人事を徹底することなどを明らかにした。
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従業員については「できれば全員残ってほしいが、改善がなければ削減はしょうがない」と話した。シャープの従業員は6月末で国内外に約4万3千人いて、そのうち7千人規模の削減が示唆されていた。海外ではシャープから鴻海グループに人員を移すことも検討しているとみられる。
鴻海精密工業はシャープを12日に正式に買収し、戴氏が13日に新社長に就いた。堺市の本社で21、22日にある会議に合わせ、社員にも「早期黒字化を実現し、輝けるグローバルブランドを目指す」と題した社長名の文書を配った。
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