祝勝パレードをする、リオデジャネイロ五輪女子レスリング選手ら=3日午前9時38分、愛知県大府市、吉本美奈子撮影
胸に輝く三つの金メダルと一つの銀メダル――。リオデジャネイロ五輪のレスリング女子で活躍した選手のうち5人が3日、出身校の至学館大がある愛知県大府市での祝勝パレードに参加した。凱旋(がいせん)した選手たちに大勢の市民が拍手を送った。
参加したのは、金メダル獲得者のうち48キロ級の登坂絵莉=東新住建=、63キロ級の川井梨紗子、69キロ級の土性沙羅=いずれも至学館大4年=と、53キロ級銀メダルの吉田沙保里=フリー=、初戦で敗退した渡利璃穏=アイシンAW=の5選手、至学館大レスリング部監督で日本レスリング協会の栄和人強化本部長ら。オープンカーで約30分間市内を回り、声援に応えた。
以前、吉田選手と同じマンションに住んでいたという中学3年の吉田咲友(さゆ)さん(14)は沿道で旗を振りながらパレードを見守った。「吉田選手は普段はとても親切な人。試合ではすごくかっこよかった。今日もみんなすごくかわいかった。街の誇りだと思う」と笑顔で話した。
パレードに続いて開かれた祝勝会で、吉田選手は「負ける悔しさを経験できた五輪だった。3人の後輩たちの金メダルや皆さんの温かい言葉に救われ、笑顔で戻ってくることができた」とあいさつ。「東京五輪も、出られれば出たい」と述べると、会場から「おー」という歓声と共に拍手がわき起こった。(高岡佐也子)