朝日新聞のインタビューに答えるフィリップ・クレーブンIPC会長=4日午後5時29分、ブラジル・リオデジャネイロ、金川雄策撮影
リオデジャネイロ・パラリンピックが7日(日本時間8日早朝)に開幕する。大会組織委によると162カ国・地域から、史上最多規模となる約4300人の選手が参加する予定だ。南米で初めて開催される大会を前に、国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長が4日、朝日新聞のインタビューに答えた。
リオパラリンピック
――リオ大会で描く理想とは
「大成功した4年前のロンドンを思い出して欲しい。連日、スタジアムは満杯。ある調査では、英国民の3分の1が、障害者に対する認識が変わったと回答したという。これこそが『遺産』。スポーツとしての市民権を確立できたと思っている。リオは、ロンドンより40カ国近く多い150カ国以上で放送される歴史上、最も世界の視聴者に届く祭典になる。競技レベルでも史上最高の大会になるのは、間違いない」
――国家主導でドーピングを隠蔽(いんぺい)したロシアの選手団の出場を全面禁止に。一部参加を認めた五輪より、厳しい処分を科した
「大目に見たら、パラリンピッ…