生徒数の減少で赤字が続く北星学園余市高校(余市町)について、学校法人北星学園(札幌市厚別区)は7日の理事会で、生徒総数は210人以上で2学級以上を確保することなど、高校維持の三つの条件を取り決めた。また来春の入学者が70人未満の場合、2018年春の入学者から生徒募集をしないとした。
学園によると、高校維持の条件はほかに、教育職員18人、事務職員3人が最少配置数▽単年度赤字は4千万円以内。また、17年春の入学者が70人以上だった場合でも、18年春や19年春の生徒数次第で生徒募集を停止するとした。
全国に先がけて中退者の受け入れを始めて注目された同校だが、15年度は入学者が41人(定員140人)で、赤字は約1億円だった。今春の入学者は60人で、5月と7月の理事会で存廃を議論したが、結論は出なかった。(松本理恵子)