今月に旧ユニーグループ・ホールディングスと経営統合したファミリーマートは、傘下のコンビニ「ファミリーマート」「サークルK」「サンクス」の品ぞろえを来年春ごろまでに共通化する。プライベートブランド(PB)や弁当・総菜は、大半がファミマ側の商品になる。店名の統一を待たずに商品をそろえ、統合効果を早く出すねらいだ。
ファミマとユニーが経営統合 コンビニ数、セブンに迫る
ファミマの本多利範・商品本部長が13日の商品戦略説明会で、品ぞろえの変更時期を明らかにした。サークルKとサンクスは現在、ユニー側が開発した「スタイルワン」などのPB商品を置くが、飲料や菓子類などは原則、年内に「ファミリーマートコレクション」に置き換わる。弁当類の切り替えは来春の見通しだ。
商品の大半はファミマが企画したものになるが、デザート類や焼き芋など、旧サークルKサンクスの人気商品は取り入れる方向だ。また弁当類の生産では、商品切り替え後も旧サークルKサンクスの委託工場との取引を続ける方針という。
ファミマはコンビニのブランド名を2019年2月までに順次、「ファミリーマート」に統一する予定。ただ、仕入れや物流などのコストを減らすため、品ぞろえの統一を先行させることにした。本多氏は「どれだけ早く商品を統一できるかに、経営統合の成果がかかっている」と述べた。