OCA総会の会場入りした大村秀章愛知県知事(中央)と河村たかし名古屋市長(右から2人目)ら=ベトナム・ダナン、浦島千佳撮影
10年後は、アジア大会――。開催が決まると、愛知県、名古屋市の招致関係者は歓喜の声を上げた。五輪種目でない競技の選手らは晴れ舞台に夢を膨らませる。ただ大規模スポーツイベントは当初の見込みよりも経費が膨らむ例が多い。「公費負担最大600億円」と掲げた県と市は、重い公約を背負った。
「どえりゃあ楽しいアジア大会に」河村・名古屋市長
「♪アジアの人たち、アジア大会を好きにならずにいられない~」
25日、ベトナムでのアジア・オリンピック評議会(OCA)総会。河村たかし名古屋市長が英語での演説中、エルビス・プレスリーの曲を替え歌で歌うと、会場は爆笑に包まれた。
「せっかくやるんで、どえりゃあ楽しんでもらう。名古屋・愛知の人がアジアの人を好きになるターニングポイントになれば」と河村氏。愛知県の大村秀章知事は「万雷の拍手で決定して頂いた。間違いなく盛り上がる」と喜んだ。
愛知県庁では、県と市の担当職員がネット中継で総会を見つめた。中西肇副知事は「選手にとって東京五輪の次の目標となる大会にしたい」と話した。
アジア大会では、五輪にはない競技も実施される。
「ボウリング選手にとって、アジア大会は五輪のようなもの。地元開催は本当にうれしい」。名古屋市出身でボウリングの日本代表メンバー、吉田大祐選手(25)は決定を歓迎した。
吉田選手は、2026年の会場…