報道陣の質問に答える大口病院の高橋洋一院長=26日午後6時41分、横浜市神奈川区大口通、天野彩撮影
いったい誰が何のために――。横浜市神奈川区の大口病院で、入院患者が点滴に異物を混入されて死亡した事件で、新たに別の男性患者が中毒死していたことが26日、判明した。亡くなった2人からは、同じ界面活性剤の成分が検出されたという。病院のスタッフや利用者の間には、衝撃や疑心暗鬼がさらに広がった。
別の男性患者1人も中毒死 横浜・入院患者死亡
点滴殺人の病院でエプロン切り裂き、飲料に異物も 横浜
界面活性剤による中毒死とされた八巻信雄さん(88)と西川惣蔵さん(88)は、ともに4階の同じ大部屋に入院していた。大口病院の別の階で働く女性看護師は、「4階は7月に入ってから急に死者が多くなった」と語る。
看護師によると、7月以降、1日で複数の患者が死亡したことが何度かあった。8月も変わらず、9月になってさらに死者が増えたという。容体が悪くなった患者は個室に移っていたが、個室に入れず大部屋で亡くなった人もいた。
この病院は終末期の患者が多いが、4階では死者が急に増えた印象があったため、病院関係者の間で「4階が呪われている」という声もあったという。
病院の近くに住む会社員の女性…