入院患者が点滴に異物を混入されて死亡した事件が起きた大口病院では、今春からトラブルが相次いでいた。
相次ぐ中毒死、利用者ら動揺 「通わせるのが怖い…」
別の男性患者1人も中毒死 横浜・入院患者死亡
点滴殺人の病院でエプロン切り裂き、飲料に異物も 横浜
4月にナースステーションに置かれていた看護師の服が切り裂かれたほか、6月にはカルテ数枚が抜き取られてなくなった。カルテはその後、見つかったが、病院側はいずれも警察に届けていなかった。
8月には看護師のペットボトル飲料に異物が混入。注射針を刺したような穴があり、別の職員が口に含むと漂白剤のようなにおいがしたという。
高橋洋一院長は24日、「病院関係者しか触れることができないところで起きた事件なので、院内で処理しようと考えていた」と話した。病院側の代理人弁護士は「詳しくは言えないが、病院としてはトラブル3件はいずれも殺人事件とは関係がないものと考えている」と説明している。
ただ、トラブルはいずれも事件が起きた4階で起きており、神奈川県警は院内の人間関係などを調べている。(天野彩、照屋健)