新型コロナウイルスによる肺炎が世界で蔓延するのにともない、最近は大手国際ブランドが相次いで一時的な「事業転換」を行っている。テスラやフォード・モーターなどの自動車メーカーは人工呼吸器を製造するとし、グッチの親会社はマスクと医療用防護服の生産を始めると発表した。「北京日報」が伝えた。
米国政府は23日、「テスラ、フォード・モーター、ゼネラルモーターズ(GM)が人工呼吸器製造の「承認を取得」する見込みで、米国での新型肺炎の大流行期間における人口呼吸器の不足問題の軽減をサポートすることになる」と明らかにした。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が最近ツイッターに相次いで投稿した内容から、テスラの人工呼吸器製造のニュースが事実であることが確認された。マスク氏は今月21日、米医療機器メーカーのメドトロニックと人工呼吸器について討論を行い、またテスラがロケット・宇宙船を手掛けるスペースX社とともに人口呼吸器製造に着手することを明らかにした。マスク氏の最新のツイートによると、テスラは今週中にも人工呼吸器約1200台の配布を完了する見込みだ。マスク氏は、「人工呼吸器で最も難しいところは引き渡し、設置、操作だ」と述べた。
テスラだけでなく、フォードなどの自動車メーカーやファッションブランドも「事業転換」に踏み切った。
ラグジュアリーブランドのグッチやバレンシアガを擁するフランスのケリング社は23日朝、中国から輸入した医療用マスク300万枚をフランス政府に寄贈することを明らかにした。グッチはイタリア・トスカーナ地方のファッションメーカーの呼びかけに応じて、サージカルマスクと医療用防護服を提供することとし、今後数週間以内に必要なライセンスが取得できれば、マスク110万枚と防護服5万5千着を寄贈できるという。また、バレンシアガや同じくケリング傘下のサンローランの工場でもまもなくマスクの生産を開始する予定で、目下、関連のプロセスを踏んでいるところだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月24日