未明の爆発的噴火で大量に降った灰に覆われた阿蘇市内=8日午前8時35分、熊本県阿蘇市、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影
8日朝、朝日新聞社ヘリ「はつどり」に搭乗し、阿蘇山や大量の降灰があった阿蘇市周辺を上空から見た。
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阿蘇山上空には雲が厚く立ちこめ、中岳上空に水蒸気が立ち上がっていたが、噴煙は確認できなかった。中岳から北に約6キロのJR豊肥線の宮地駅には上下線のホームに列車が止まったまま。屋根も線路も大量の降灰で真っ黒だった。
さらに北上したところにある阿蘇神社の社殿も大量の灰に包まれていた。東西に延びる国道57号も西の阿蘇駅から宮地地区、東の坂梨地区に至る約5キロにわたり、中岳方向から北に大量の降灰が確認できた。
57号沿いに飛行を続けると、周辺の住宅はもとよりコンビニエンスストアなどの駐車場に車のわだちがくっきりと見える。自動車販売店に置かれた車の屋根も真っ黒。渋滞などは起きておらず、国道の車両はスムーズに流れていた。(森下東樹)