第1回発表会(2007年)。ピエロに扮しているのが坂崎さん=さいたま市見沼区、埼玉マジック赤十字奉仕団提供 奇想天外な楽しい手品で40年間、お年寄りや子供らに笑顔を届けてきた団体がある。「埼玉マジック赤十字奉仕団」だ。赤十字の活動を支える奉仕団として老人ホームや小学校などを訪問。巧みな技と話術を披露してきたが、団員も高齢化。29日にさいたま市内で「最後の発表会」を開く。 「ヒモの中に輪がある。グッと念じると……ほら、ヒモをすり抜け、輪が外に抜けちゃうんだ」 会長の田中重男さん(84)=さいたま市見沼区=が鮮やかな技を見せる。東京・築地で魚の卸会社に勤めていた田中さんは、退職後に手品教室で基礎を習った。「無いものが出てきたり、あるものが消えたり。『どうして?』という不思議さが面白かった」 埼玉マジック赤十字奉仕団は1975年、日本赤十字社の元職員、瀬野弘さん(88)が結成。当初は県内に団員100人以上がいたという。 2006年に田中さんが引き継… |
埼玉マジック赤十字奉仕団、活動40年に幕 団員高齢化
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