小沢一郎氏の政党の変遷
生活の党の小沢一郎代表は12日、山本太郎氏と率いる「生活の党と山本太郎となかまたち」の党名を「自由党」に変更し、総務省に届け出た。1969年に自民党で初当選以来、与野党で浮沈を繰り返してきた政治人生だが、これで所属する政党名は10個目。かつて率いた党名に回帰することで、支持回復をめざす。
小沢氏は記者会見で「自由党の時が一番、政治的理念、政策も非常にハッキリとして、多い時に600万票を超える支持を頂いた」と説明。かつての自由党は二階俊博・自民党幹事長や小池百合子・東京都知事が所属。自民党と連立後、政権から離脱し、その後民主党と合流した歴史がある。今後は民進、共産、社民各党との野党共闘を維持しつつ、「保守の自民党以外の浮動票を取らないと政権は取れない」と強調した。党員や支持者への郵送アンケートは過半数の返信があり、その86%が自由党に賛成だったという。
参院議員の山本氏は自由党籍のまま、独自の政治団体「山本太郎となかまたち」を結成。自らはくら替え立候補しないものの、次期衆院選比例東京ブロックで候補擁立をめざす。小沢氏は比例ブロックへの届け出について、「自由党と山本太郎となかまたちの二つ存在する可能性が大きい」と語った。(関根慎一)