交際していた同級生の女子生徒の首を押さえて殺害したとして、兵庫県警は1日、同県洲本市の高校1年の男子生徒(16)を殺人容疑で逮捕し、発表した。捜査関係者によると、男子生徒は「首を押さえたことは間違いない」と説明しているが、殺意は否認しているという。2人の手首に切り傷があり、県警は心中をはかった可能性もあるとみて経緯や動機を調べている。
女子高生の首絞めて殺害した疑い 高1男子を逮捕
捜査1課によると、男子生徒は昨年12月23日午後5時ごろ、洲本市内の高校1年の女子生徒(16)の自宅で女子生徒の首を圧迫し、殺害した疑いがある。女子生徒は同25日に搬送先の病院で死亡した。死因は窒息による脳障害だった。
男子生徒は事件直後、「彼女の足が冷たい。彼女がリストカットをした」と自ら119番通報した。救急隊員が駆け付けたところ、女子生徒が2階自室のベッドで意識を失った状態で倒れており、首と手首に刃物によるとみられる切り傷があった。男子生徒も手首に切り傷があり、2人とも病院に搬送された。
県警が女子生徒の遺体を司法解剖したところ、首や手首の傷は致命傷ではなく、首を圧迫され窒息していた状況が判明した。一方で、女子生徒が抵抗したような傷痕も見あたらなかったという。
県警によると、2人は高校の同級生で、昨年4月ごろから交際していたという。事件当時、女子生徒宅にいたのは2人だけだったという。