ニューヨークの国連本部で13日、演説をする次期国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏=AFP時事
国連総会は13日、年末に退任する潘基文(パンギムン)事務総長の後任に、ポルトガル元首相で前国連難民高等弁務官のアントニオ・グテーレス氏(67)を任命する決議案を満場の拍手で採択した。同氏は受諾演説で、国連が直面する複雑な課題について「仲介者として、懸け橋として解決策を模索したい」と抱負を述べた。
次期事務総長にグテーレス氏を任命 国連総会
グテーレス氏は来年1月に第9代事務総長に就く。任期は5年間で、事務局トップとして国連を率いる。国際社会は今世紀最大の人道危機といわれるシリア内戦や、第2次世界大戦後で最悪の規模の難民・避難民問題に直面しており、直後から手腕が試される。
グテーレス氏は総会議場での演説で「多様性は脅威ではなく、とてつもない財産だ」と述べ、より多様な民族や文化、宗教で構成される社会において、多様性を認めることが社会を統合することにつながると強調した。その上で、過激組織などが外国人への憎悪をあおることをゆるしてはならないと訴えた。
その後の記者会見では、シリア…