大阪府門真(かどま)市の自宅で大工の川上幸伸(ゆきのぶ)さん(43)が刺殺され、子ども3人がけがをした事件で、川上さんが約30カ所の傷を負うなど、刺されたり、切られたりした箇所が4人合わせて約50カ所に上ることが、大阪府警への取材でわかった。府警は、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された定時制高校生の小林裕真(ゆうま)容疑者(24)=同市=が強い殺意を持って4人を襲ったとみて、経緯を調べている。
捜査1課によると、川上さんは司法解剖の結果、失血死だった。凶器は現場にあった刃渡り約30センチの短刀とみられ、胸や背中の傷は肺に達していた。頭なども合わせると傷は約30カ所で、同課は小林容疑者が執拗(しつよう)に攻撃したとみている。府警は、小林容疑者の自宅からほかに、のこぎりなど複数の刃物を押収した。
また、高校生の次女(17)の傷は後頭部や首の後ろなど背部に集中していた。逃げる次女が何度も切りつけられた可能性があるという。高校生の長男(15)やパートの長女(19)も腕を切られた。
小林容疑者は19日午前4時1…