竹田城主にまつわる伝説をもとに宝刀の「写し刀」をつくる取り組みをPRする坂本弘幸会長(右)ら=朝来市和田山町竹田
兵庫県朝来市和田山町の国史跡「竹田城跡」。その最後の城主、赤松広秀(1562~1600)にまつわる伝説の宝刀「獅子王」の「写し刀」の制作が始まる。
「虎臥大明神」とも称される広秀を顕彰する事業で、朝来市が開設している「ASAGO大学」の参加者らで結成した「赤松広秀を弔う実行委員会」(坂本弘幸会長)のプロジェクト第1弾。広秀の命日の今月28日午後6時半から、「写し刀」を制作する費用300万円を調達するため、クラウドファンディングでインターネットを通じて小口の寄付を募る。
19日の記者会見で発表した坂本会長らによると、宝刀「獅子王」は平安時代に鵺(ぬえ)を退治した源頼政が天皇から下賜(かし)されたと伝わる。時は流れ、その宝刀は広秀に受け継がれたが、広秀は徳川家康に切腹を命じられ、その際に宝刀も没収されたという。今は重要文化財として東京国立博物館に収蔵されている。
「写し刀」は、佐用町に工房を…