九回表に登板した牧田=諫山卓弥撮影
野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は14日、東京ドームで2次リーグE組の日本―キューバがあり、日本が8―5で勝利した。日本は2次リーグで2戦2勝とし、準決勝進出に前進した。
日本は山田の先頭打者本塁打で先制したが、二回に逆転された。六回に小林の適時打で5―5に追いつき、八回に内川の犠飛、山田の2点本塁打で勝ち越し。九回は牧田が完璧な投球でキューバの攻撃を無得点に抑えた。
1番山田が大暴れ 幻の一発「次こそ」約束通りの本塁打
特集:WBC2017
【一回表】
日本の先発は菅野。サントスを二ゴロ、アヤラを中飛、セペダを三振と三者凡退に抑えた。
【一回裏】
キューバの先発はバノス。日本の先頭打者・山田が左翼に本塁打を放ち、1点を先取。菊池、青木は凡退したが、筒香は中前安打。中田は四球で続いた。坂本勇は二ゴロに終わった。
【二回表】
デスパイネは遊撃内野安打。グラシアルは左翼に2点本塁打を放ち、キューバが逆転。サーベドラは三振したが、続くアラルコンは二塁打。デルガドの二ゴロの間にアラルコンは三塁に進んだ。メサは三振で追加点は奪えなかった。
【二回裏】
松田は三ゴロ。秋山は二ゴロ。小林は投ゴロで三者凡退。
【三回表】
サントスは三振。アヤラは三ゴロ。セペダは中飛。
【三回裏】
山田が左翼線二塁打で出塁。菊池の二ゴロの間に山田は三塁に進塁。青木は二ゴロ。筒香の適時中前安打で同点に追いついた。中田は一邪飛に終わった。
【四回表】
デスパイネは左前安打。前の打席で本塁打のグラシアルは三振。サーベドラは中前安打を放ち、一、二塁。アラルコンも左前安打で1死満塁に。デルガドは三振で2死となったが、メサは左前に2点適時打でキューバが勝ち越し。一塁走者が三塁でアウトになった。
【四回裏】
坂本勇、松田は連続三振。秋山は一ゴロ。
【五回表】
日本は先発の菅野に代わって2番手の平野が登板。サントスは二ゴロ。アヤラは三振。セペダは三ゴロと三者凡退に終わる。
【五回裏】
先頭の小林が左前安打で出塁。山田は四球で続く。無死一、二塁でキューバは先発のバノスが降板し、2番手の左腕イエラに交代。菊池は送りバントを決め、1死二、三塁に。青木の二ゴロの間に小林が生還。筒香は中前に運び、再び同点に追いついた。中田は右飛。
【六回表】
日本は3番手の増井が登板。デスパイネは二ゴロ。グラシアルは一塁強襲の二塁打を放つ。サーベドラの右飛の間にグラシアルは三塁に。アラルコンが左前に適時打を放ち、キューバが1点リード。デルガドは二ゴロに倒れる。
【六回裏】
坂本勇は三ゴロ。松田は振り逃げで出塁。秋山の打席でイエラがワイルドピッチ。松田は二塁に進塁。秋山は四球を選ぶ。イエラは降板。キューバの3番手はラエラ。小林は左前に適時打を放ち、5―5の同点に。山田は三振。二塁走者の秋山は三塁で刺される。
【七回表】
日本の4番手投手は松井裕。メサ、サントス、アヤラを三者凡退に抑える。
【七回裏】
菊池は二ゴロ。青木は三振。筒香は四球。中田は三ゴロに終わる。
【八回表】
日本は秋吉が5番手で登板。セペダは投ゴロ。デスパイネは安打。グラシアルは右飛。サーベドラは二飛。
【八回裏】
坂本勇は投ゴロ。松田は失策で出塁。秋山の安打で1死一、三塁。小林に代わって内川が代打。内川の犠飛で勝ち越し。山田が2点本塁打で、日本が8―5。菊池は右飛。
【九回表】
日本の6番手投手は牧田、捕手は炭谷。アラルコンは三振。デルガドは遊ゴロ。メサは三振で試合終了。
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○小久保監督 「オランダ戦に続き、苦しいゲームだった。菅野が4失点したが、打線が粘り強く、相手の隙を突いて打った。(八回は)ラッキーボーイの小林に代打は迷ったが、切り札の内川で行った」
○筒香 三、五回の好機に、いずれも中前適時打。「大きいのは狙わず欲を出さないようにいった。最高の準備をして(15日)勝てるように頑張ります」
●マルティ監督(キューバ) 「いい試合だったと思うが、失策で勝敗が決まった。打撃陣はよくやった。日本は最強のチームのひとつだと思う」
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▼キューバ代表(先攻)の先発メンバー 1番(中)サントス、2番(遊)アヤラ、3番(DH)セペダ、4番(左)デスパイネ、5番(二)グラシアル、6番(一)サーベドラ、7番(捕)アラルコン、8番(三)デルガド、9番(右)メサ、投手・バノス
▼日本代表(後攻)の先発メンバー 1番(DH)山田=ヤクルト、2番(二)菊池=広島、3番(右)青木=アストロズ、4番(左)筒香=DeNA、5番(一)中田=日本ハム、6番(遊)坂本勇=巨人、7番(三)松田=ソフトバンク、8番(中)秋山=西武、9番(捕)小林=巨人、投手・菅野=巨人