プロジェクトのために尾田栄一郎さんが描き下ろしたイラスト。「麦わらの一味」の後方に熊本城が描かれている(C)尾田栄一郎/集英社
週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画「ワンピース」が熊本地震の被災地を支援するプロジェクトが10月下旬から始まる。熊本市出身の作者尾田栄一郎さんが発案した。寄付のお礼に限定グッズがもらえたり、熊本県内をラッピング列車が走ったりするなど、様々な企画が進んでいる。
くま川鉄道(本社・熊本県人吉市)では10月29日から、一部区間で不通が続く南阿蘇鉄道(同・高森町)では11月27日から、ワンピースのキャラクターを車体に描いたラッピング列車が走り始める。車内では声優のアナウンスが流れ、乗車した人には、それぞれの列車が走る湯前町や高森町の風景の中にキャラクターを描いたカードがもらえる。
熊本県内の自治体と協力して、熊本城の復旧のために1万円以上の寄付をしたり、被害の大きかった益城町に1万円以上の「ふるさと納税」をしたりすると、限定グッズがもらえる企画も11~12月に始まる。
他にも、時期は未定だが上天草市でのスタンプラリーや、文房具メーカーのショウワノートがワンピースのイラストを使ったグッズを発売し、売り上げを熊本に寄付する企画も進む。
グッズなどの詳しい内容はジャンプ誌上で随時発表される。
10月24日発売の号には、プロジェクトのために尾田さんが描き下ろしたイラストが掲載され、「麦わらの一味」が「お前らの力を貸してくれ!!」「行くしかねエだろ!!熊本ォ!!」と支援を呼びかけている。(池上桃子)