橋には名前などが書かれた大量の南京錠がいまも取り付けられていた=ニューヨークのブルックリン橋、杉崎慎弥撮影
米ニューヨーク市の観光名所ブルックリン橋で、「愛の証し」として手すりなどに南京錠を取りつけるカップルや観光客が後を絶たず、市当局が頭を悩ませている。撤去費用がかさむうえ、大量の南京錠の重みで橋が破損する恐れがあり、市交通局は今月、「罰金100ドル(約1万300円)」と明記した看板を設置して、防止に乗り出した。
マンハッタンとブルックリン地区を結ぶ橋に、南京錠を取りつけるのが流行し始めたのは約7年前。「2人がいつまでも離れないように」との思いを込め、南京錠以外にイヤホンも多数くくりつけられている。
市交通局によると、撤去作業には、昨年11万6千ドル(約1200万円)が費やされ、1万1千個の南京錠などが撤去された。今年9月には、大量に付けられた南京錠の重みでワイヤが切れて道路に落下し、2時間にわたって通行止めになる事態も起きているという。
市警が橋の上に警察官を配備し…