JR九州の初値3100円を表示したボードを記念撮影する関係者ら=25日、東京都中央区の東京証券取引所、竹山栄太郎撮影
JR九州が25日、東京証券取引所第1部に株式を上場した。1株あたりの初値は3100円で、売り出し価格(2600円)を19%上回った。初値で計算すると企業価値を示す時価総額は4960億円となり、今年の新規上場では対話アプリLINE(ライン)の約1兆円に次ぐ規模となった。
25日午前の上場セレモニーで、青柳俊彦社長らが上場を祝って「上場の鐘」を鳴らした。青柳社長は記者会見で「株式上場はゴールではなく、新たなステージへの出発点。上場会社としての社会的責任を改めて認識し、九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループを目指していく」と語った。
株価は初値をつけたあと、一時、3120円まで上昇。その後、3000円を挟んだ値動きとなっている。午前の終値は2922円。証券会社関係者は「九州の個人投資家を中心に株主優待や配当利回りを期待した買いが集まっている。長期保有する株主が増えるのではないか」と話す。
JRの上場は、東日本、西日本…