最も遅く初冠雪した富士山の山麓(さんろく)では、ヒマワリが満開=26日午前8時、山梨県山中湖村山中、河合博司撮影
甲府地方気象台は26日朝、富士山の9合目以上で「初冠雪」を観測したと発表した。1894年に観測を始めてから、1956年と並ぶ遅い記録となった。9月25日に山頂付近がうっすら雪に覆われたが、約40キロ離れた同気象台からは観測できず、「初冠雪」の発表は見送られていた。
同気象台は、前夜の雨が冷え込みのため山頂付近で雪に変わったとみている。
富士山頂の26日午前6時の気温は零下7・2度だったが、日中は気温が上がり、雪がみるみる薄くなっていった。富士山北麓(ほくろく)の山梨県山中湖村山中にある山中湖花の都公園では、遅まきのヒマワリが満開。撮影に訪れた同県上野原市の菊地和夫さん(73)は「絶好の構図。もう少し下まで白いともっといいのに」と話していた。