住宅金融支援機構が提供する「フラット35」などの販売を手掛ける「優良住宅ローン」(本社・東京)は26日、顧客3万7247人の個人情報が外部に流出した可能性が高い、と発表した。電子メールの管理サーバーが不正に操作され、役員や社員計5人に届いたメールが外部に自動転送される設定になっていた。漏れた個人情報は大半が氏名や口座番号、ローンの引き落とし金額で、一部には年収や勤務先情報も含まれていたという。
同社によると、不正アクセスを受けて設定が変えられ、9月10日から同月30日に届いたメール約5千通が外部に転送されていたとみられる。10月3日にはシステム担当者宛てに、メールの中身を外部に公表しないことと引き換えに金銭を要求するメールが届き、同社は警察に相談したという。
情報が漏れた可能性のある顧客には順次、経緯を説明する文書を送付している。問い合わせは同社お客様特別相談室(0120・327・683)へ。