記者会見するパナソニックの津賀一宏社長(右)。円高の影響で2017年3月期の業績見通しを下方修正した=31日、東京都港区
パナソニックは31日、2017年3月期の業績予想を下方修正し、営業利益の見通しを4月時点の3100億円から2450億円に引き下げた。円高の進行を受け、為替の年間の想定レートを1ドル=115円から1ドル=103円に変更。海外のもうけを円に換算すると、大きく目減りするのが影響した。
売上高は、7兆6千億円から7兆2千億円に引き下げる。通期は会計基準を米国会計から国際会計に変えるため、単純比較はできないが、営業利益は16年3月期の4157億円から1500億円以上減る計算になる。同社の試算では為替が対ドルで1円円高になると、営業利益は26億円目減りする。海外販売比率が高まり、為替の影響は前期より受けやすくなった。
同日発表した16年9月中間決算の営業利益は1446億円で、前年同期比で27・8%減った。国内やアジアでの家電販売は好調だったが、円高に加え、国内の太陽電池の販売の落ち込みやパソコン向けの電子機器の不振が響いた。
パナソニックは今年3月末、掲…