小学生の列に突っ込んだトラック(右下)を調べる捜査員ら=2日午前9時33分、千葉県八街市、朝日新聞社ヘリから、西畑志朗撮影
集団登校をしていた小学生の列に2トントラックが突っ込んだ。2日朝、現場の千葉県八街市の国道沿いには衝撃音と悲鳴が響いた。
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現場近くに住む男性(70)は「ドーン」という音と悲鳴を聞き、道路に飛び出すと、トラックが止まっていた。男児1人がうつぶせに倒れ、意識がないように見えた。他に3人の子どもが頭や足から血を流して泣いていた。「まさかこんなに近所で起きるとは思わなかった。痛々しい」
現場の向かいに住む主婦(36)は、パトカーや救急車の音を聞いて外に出た。トラックを運転していたとみられる少年が、警察官に話を聴かれていた。幼稚園に通う長女(6)が来春、小学校に入学予定といい、「片側にしか歩道がなく、娘には歩道を歩くよう言ってきた。ひとごととは思えない。学校には対策を講じてもらいたい」と話した。
事故があった現場は、児童らが通う市立朝陽小学校まで約1・5キロの国道で、普段から多くの児童の通学路になっていた。大石忠男校長は朝日新聞の取材に「とにかく児童の無事を祈りたい。交通指導にいっそう力を入れたい」と話した。