来日中のミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相は4日、経団連などが東京都内のホテルで開催した昼食懇談会に出席し、両国の経済連携について経済団体幹部らと話し合った。スーチー氏は「日本企業に、迅速で公正な投資をお願いしたい」と述べ、協力に期待を寄せた。
スーチー氏は「(日本からの)投資を通じて、インフラ整備と雇用創出につなげてほしい」とアピール。「(投資に関して)何か問題があれば、一緒に解決策を探りたい」と訴えた。
昼食会には、経団連の榊原定征会長や日本商工会議所の三村明夫会頭ら約60人が出席した。榊原会長は「日本の技術や資金を活用した協力関係を強化し、両国の持続的な経済成長に貢献したい」とあいさつ。先月に成立し、投資に関する統一ルールを定めたミャンマーの「新投資法」などを挙げた上で「事業環境の整備を進めていることに対し、心強く思う」と話した。(中野寛)