週末4日のニューヨーク株式市場は、米大統領選の行方への警戒感が根強く、大企業で構成するダウ工業株平均が7営業日連続で下落した。終値は前日より42・39ドル(0・24%)安い1万7888・28ドルと、7月上旬以来、約4カ月ぶりの安値水準をつけた。
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多くの機関投資家などが運用の参考にする指標「S&P500」は9営業日連続の値下がりとなり、米メディアによると、連続下落としては1980年以来36年ぶりの長さだった。
大統領選をめぐっては、共和党候補のトランプ氏と民主党候補クリントン氏の支持率が接近。経済政策が見通しにくいトランプ氏が勝利する可能性への警戒が広がり、運用リスクを避ける売りが先行した。市場では「週明けもリスク回避の売りは続く」(米投資会社)との見方が目立つ。
ハイテク株が中心のナスダック市場の総合指数は、前日より12・04ポイント(0・24%)低い5046・37で取引を終えた。
4日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、午後5時(日本時間5日午前6時)時点では前日同時刻に比べ11銭円安ドル高の1ドル=103円05~15銭。(ニューヨーク=畑中徹)