2013年の参院選で、自民党が比例区で公認した元女優の田島みわ氏(52)が週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の「文芸春秋」に1650万円の損害賠償などを求めた訴訟の上告審で、田島氏の敗訴とした二審・東京高裁判決が確定した。最高裁第二小法廷(鬼丸かおる裁判長)が9日付の決定で田島氏の上告を退けた。
問題となったのは、2013年5月16日号などに掲載された「田島氏が暴力団元組長の愛人だった」とする記事など。田島氏は立候補を辞退した。
昨年の一審・東京地裁判決は「記事の重要部分は真実とは認められず、政治活動に支障が生じた」として、440万円の支払いや謝罪広告の掲載を同社に命じた。だが今年4月の二審判決は、田島氏が取材に対し「虚偽を含む書面のみで回答した」などとして、田島氏の請求を退けた。