トランプ氏の「リアリティー番組」人事
米国のトランプ新政権の人事の動きは、メディアなどで浮上した候補者が続々とニューヨークのトランプ・タワーを訪れては、トランプ次期米大統領と面会するという「公開ショー」の様相になっている。オープンな選考過程は、トランプ氏が出演していたリアリティー番組のようだ。
特集:「トランプ王国」を行く
ニューヨーク五番街にそびえ立つガラス張りのトランプ・タワー。この上層階の金色に輝くトランプ氏の自宅で安倍晋三首相と会談した。その翌18日も、1階のロビーには報道陣が陣取り、政権に入る候補者らが来るのを待ち構えていた。
政権移行チームのトップであるペンス次期副大統領のほか、大統領補佐官(国家安全保障担当)に指名されたマイケル・フリン氏、財務長官候補のスティーブン・ムニューチン氏、閣僚候補のマイク・ハッカビー氏らが姿を現した。
トランプ氏は大統領選の勝利宣言を9日に行った後、メディアとのインタビューを除けば、公の場で発言していない。長女イバンカ氏(35)らチーム幹部とトランプ・タワーで人事の協議をしている模様だ。
しかし、メディアでは、候補者…