豊洲公園沿いの遊歩道を歩く参加者ら=23日午前9時33分、東京都江東区、北村玲奈撮影
障害がある人もない人も、お年寄りも子どもも、だれもが参加できるウォーキング大会「ジャパンウォーク in TOKYO――オリンピアン・パラリンピアンと歩こう2016秋」が23日、東京都内であった。今年5月の初開催に続いて2回目。
東京都江東区豊洲地区を主会場に、五輪やパラリンピック出場経験のある31人と、一般参加者2051人が参加。13キロのロングコースと4キロのショートコースを歩いた。会話を楽しみながら街を歩き、互いの違いや街や人の心にある障壁を考えるきっかけづくりになればと企画された。車いすの利用者や目や耳が不自由な人たちも参加。車いすバスケットボールなど障害者スポーツの体験会も開かれた。
リオデジャネイロ五輪のレスリング金メダリスト、登坂絵莉さんは出発式で「たくさんの人に支えられてリオで結果が残せた。2020年もみんなで一緒に頑張っていきましょう」。同パラリンピック柔道(視覚障害)銀メダルの広瀬誠さんは「僕は目が悪くてみなさんの顔が見えづらい。たくさん声をかけてもらえるとうれしいです」と呼びかけた。東京都の小池百合子知事は「今日は一体感を共有して、東京大会は楽しく意義のある大会にしましょう」とあいさつした。
ジャパンウォーク2016秋実行委員会(アシックスジャパン、JXエネルギー、セコム、NTT、みずほフィナンシャルグループ、三井不動産、朝日新聞社)が主催し、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の協力で開催された。(斉藤寛子)