《見た目はモロに青汁だった。猛烈に苦いか、あるいは、とんでもなく青臭そうだ》

「各駅停話」一覧

“テツ”の広場

千葉県船橋市に住む小説家、森沢明夫さん（４７）が地元を舞台に書いた小説「きらきら眼鏡」に、西船橋駅近くに実在する居酒屋「一九（いっきゅう）」での一幕がある。主人公は「小松菜ハイボール」の見た目をさんざんにけなす。

一口飲んだ主人公は、しかし驚きの声を上げる。「え？ これ、めっちゃ美味（おい）しいじゃないですか」

ペースト状にした小松菜にグレープフルーツのシロップを加え、さわやかな飲み口に仕上がったハイボール。「初めて飲んだ時は想定外のおいしさで、すぐおかわりした。地元を舞台に小説を書く以上、ぜひ登場させたかった」と森沢さん。その著作は、吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」など数多くの映画の原作になった。「きらきら眼鏡」も２０１８年夏の公開に向け、準備が進んでいる。

西船橋駅は国鉄総武線の駅とし…