葛西紀明
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は25日、フィンランドのルカで個人第1戦(HS142メートル)が行われ、竹内択(北野建設)が133メートル、133・5メートルを飛び、297・5点で12位だった。
伊東大貴(雪印メグミルク)は13位、葛西紀明(土屋ホーム)は18位、作山憲斗(北野建設)は28位。小林陵侑(土屋ホーム)は2回目に進めず33位。17歳のドメン・プレブツ(スロベニア)が138・5メートル、140・5メートルの321・8点でW杯初勝利を挙げた。
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3シーズンぶりに個人開幕戦で10位以内を逃した葛西は「トップ10には必ず入りたいと思っていたのでちょっと悔しい」と残念がった。
136・5メートルを飛んだ1回目は着地で左足が流れ、飛型点で大きく減点されて17位。「140メートルを狙ってぎりぎりまで粘ったのでテレマークが入らなかった」。思ったほど飛距離が伸びず着地体勢に入るのが遅れた。2回目は直前の選手が141メートルを飛び、スタート位置を下げられたが、風にも恵まれず、129・5メートルにとどまった。
葛西は、W杯総合得点10位以内の特権である予選免除を生かし、飛ぶ本数を減らして本番に集中するスタイルを確立してきたが、26日の第2戦は予選からのスタートとなった。
だが、「助走スピードが上がれば、飛距離も出てくると思う」と修正箇所もつかんでおり、「よし、気を取り直してあした頑張ります」。44歳の最年長優勝記録更新へ、前向きな姿勢を見せた。