優勝を決め、タイを手に関係者らと喜ぶ鶴竜=26日午後7時45分、福岡市城南区飯倉1丁目、長沢幹城撮影
(26日、大相撲九州場所14日目)
どすこいタイムズ
横綱になって2度目の優勝は味わいが違った。前回、昨年の秋場所は白鵬と日馬富士が休場していた。やはり値打ちが違う。鶴竜もそこは意識していて、「最高です」と短いコメントに感慨をこめた。
振り返ってみると、とにかく前に出ていた。腰の故障も復調し、安易に引く一時期の情けない姿はない。白星の決まり手は初日の押し出しに始まり、11番が寄り切りや投げなど。はたき込みと突き落としが1回あるが、ともに押していたから効いた、という内容だ。
「体が反応してくれた」。豪栄道との土俵はまず左差し。右を巻き替えて両差しに。それならと豪栄道も巻き替えに出た瞬間をとらえ、左から投げ。足を運べているからこその余裕、瞬く間の手さばきだった。
この一番。最初に自らつっかけ…