米調査会社オートデータが1日発表した11月の米国の新車販売台数は、前年同月比3・7%増の138万558台となり、4カ月ぶりに前年実績を上回った。米年末商戦が本格的にスタートし、各社販売店のキャンペーンの効果が出た。
1~11月までの合計は、前年の同じ時期と比べ0・1%増の1585万9922台に達し、通年ベースで過去最高を記録した昨年とほぼ同水準となった。
11月は、米国と日本の主要な自動車メーカー5社が前年実績を上回った。日本メーカーでは、トヨタ自動車が4・3%増と好調で、米自動車大手フォード・モーターを抜いて、米国市場2位に浮上。スポーツ用多目的車(SUV)「ハイランダー」やピックアップトラック「タコマ」の販売が大きく伸びた。
昨年の米新車販売台数はITバブル期の00年以来、15年ぶりに過去最高記録を更新した。16年も同水準を維持するとみられるが、「そろそろピークに達しつつある」(米アナリスト)との見方が目立つ。(ニューヨーク=畑中徹)