オレンジ色の物流ロボ「アマゾン ロボティクス」が商品を満載した黄色い棚を乗せて動く
アマゾンジャパンは6日、ロボットが商品棚を運ぶ「アマゾン ロボティクス」を装備した神奈川県川崎市の物流倉庫を、報道陣に公開した。ロボット掃除機「ルンバ」を大きくしたような自走式ロボットが商品棚を乗せて動くことで、作業員が商品棚を行き来して商品を探す手間を省く。
この物流倉庫は、アマゾンが8月に新設した。オレンジ色の「アマゾン ロボティクス」が黄色い商品棚(約340キロ)を乗せ、秒速1・7メートルの速さで動いている。作業員の前にあるモニターに消費者が注文した商品が映し出されると、その商品が入っている棚をロボットが作業員の前まで持ってくる仕組みだ。
他の物流倉庫では今も作業員が商品棚まで歩いて商品を取りに行っているが、ここでは物流ロボがひっきりなしに行き来する。担当幹部は「モノによっては数時間かかっていた出荷作業が数分で済むようになった」という。
米アマゾンは2012年、米物流システム開発会社のキバ・システムズを買収、その技術をもとに開発した。米国では16カ所の物流倉庫で4万5千台が駆動している。(大鹿靖明)