寝台特急カシオペア=JR東日本提供
JR東日本は6日、東京と北海道などを結ぶツアー専用の寝台特急「カシオペア」について、来年2月26日の札幌発上野着を最後に、北海道内は走らせないと発表した。客車をひっぱる機関車の手配が難しくなってきたのと、来年5月に豪華寝台列車「トランスイート四季島」が運行を始めるためという。
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カシオペアは1999年に登場し、全室個室タイプの豪華寝台列車として、鉄道ファンらの人気を集めた。北海道新幹線開業に伴って今年3月に定期運行をやめたが、北海道行きのツアー専用列車として6月に復活。その後、東京・上野と札幌、東北地方、長野を行き来してきた。客室のある12両を機関車がひっぱる仕組みだ。
ところが、北海道新幹線の開設で青函トンネル一帯の電圧が新幹線用に変わり、その電圧にも耐えられる機関車を持っているのはJR貨物だけに。同社との協議の結果や、四季島の運行開始を踏まえ、青函トンネルを通らなくてすむJR東日本管内だけを走らせることにしたという。
北海道内を最後に走るカシオペアは、2月26日午後4時38分に札幌を出て、翌27日午前11時52分に上野に着く予定。