VRで見られるスーパーカミオカンデ入り口の様子=東京大宇宙線研究所提供
東京大宇宙線研究所は9日、岐阜県飛驒市の神岡鉱山にあるニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」など3施設のバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)画像を公開した。360度のパノラマで、施設内に入ったかのように体感できるという。
研究所の梶田隆章所長が昨年、ノーベル物理学賞を受賞すると見学希望者らが急増したという。毎年開催する一般公開の応募は定員の4~6倍で、高校生の団体など見学希望も増えた。
だが、安全管理面から見学できる人数は限られ、対応しきれなかった。そのため、スマートフォンやパソコンを使って、誰でも実験施設内を体験できるような画像を作ったという。
画像が公開されたのは、神岡鉱山の地下1千メートルにあるスーパーカミオカンデのほかに、暗黒物質の検出を目指す実験装置「XMASS」と、重力波望遠鏡「KAGRA」。撮影ポイントは計30カ所で、コントロールルームなど26カ所には解説も付いている。
画像を見ると、鉱山の坑道を探…