休園となった動物園エリアにある正門前で写真を撮る来園者=11日午前、名古屋市千種区
鳥インフルエンザに感染した疑いのあるコクチョウ1羽が見つかった東山動植物園(名古屋市千種区)は、新たにシジュウカラガン1羽が死んだことを受け、11日から動物園エリアを中心に休園に追い込まれた。休園の決定は10日深夜。知らずに11日朝に園を訪れた来園者は、残念そうな表情を浮かべていた。
東山動植物園、動物園エリアなど休園 防疫体制強化へ
特集:鳥インフルエンザ
このシジュウカラガンは鳥インフルエンザの簡易検査は陰性だったが、園が鳥取大にほかの鳥とあわせて確定検査を委託しており、結果が出るのは20日ごろ。それまでは休園して防疫体制を強化し、消毒などを進める。園側は「消毒の徹底や飼育している鳥の観察などを心がけて、一日も早く開園したい」としている。
11日午前9時。普段の開園時間になると、家族連れら数人が正門の前に訪れた。集まった報道陣に休園を知らされると、驚いた様子だった。
神戸市のパート従業員河野ゆかりさん(42)は、家族5人で4時間ほどかけて車で来園。娘のなつめさん(11)が動物好きで、約1カ月前から計画していた。「残念だけどしょうがない。また改めて来たいです」。閉まっている正門の前で子どもの写真を撮り、園を後にした。
愛知県日進市の会社員阿部弘幸…