名古屋城の外堀で野鳥を調査する環境省の調査員=名古屋市中区
東山動植物園(名古屋市千種区)は14日、園内の動物病院に隔離していた雄のシジュウカラガン1羽が同日、新たに死んでいるのが見つかり、死後の鳥インフルエンザの簡易検査で陽性だったと発表した。9日の簡易検査では陰性だった。
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一方、園内の鳥舎で3日に死んだ雄のコシジロヤマドリは、国の確定検査で陰性だったと発表した。死因は心不全だったという。
園で飼育している鳥をめぐっては13日までに、7羽で鳥インフルエンザの感染が確定した。コシジロヤマドリのいた鳥舎は、この7羽が飼われていた2カ所の池から離れた場所にあり、現在もキジやツルなど24羽が飼育されているが、現時点で異常はないという。
■環境省が緊急調査チーム派遣 野鳥を監視
東山動植物園(名古屋市千種区)で飼育する鳥の高病原性鳥インフルエンザ感染が相次いで確認されていることを受け、環境省の派遣した緊急調査チームが14日、同園から10キロ圏内での野鳥などの監視を始めた。
チームは一般財団法人自然環境研究センターの野鳥の専門家2人で、今後1~2人を増員する。野鳥の飛来が多い川や池など10~15カ所を回り、鳥が大量に死んでいないかや異常な行動がないかなどを調べる。
この日は名古屋城(名古屋市中区)の外堀を訪れ、双眼鏡などで水面を観察した。渡り鳥など15種類がいることを確認したが、異常はみられなかったという。
調査は18日まで続け、同日中に結果を公表する予定にしている。