石井監督とジダン監督の比較
サッカーのクラブワールドカップ決勝は18日、横浜・日産スタジアムで欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)に開催国代表の鹿島が挑む。両チームを率いるのは、Jリーグのチャンピオンシップを制した勢いそのままに勝ち上がった鹿島の石井正忠監督(49)と、選手としても世界を魅了したレアルのジネディーヌ・ジダン監督(44)。対照的な指揮官の采配も見どころだ。
代表歴を持たない石井監督はJ1出場95試合で3得点。現役時代は目立たない存在だったが、ジーコらブラジル人選手を支え、複数のポジションをこなす選手として重宝された。
地味な役回りでチーム全体に目配りをした経験はいまにつながっている。11日間で4連戦となる今大会。ここまでの3試合は、先発をやり繰りをする一方、計7得点のうち、効果的な交代策で勝負どころの後半に6点を重ねてきた。心理面を含めた選手起用の見極めはさえ渡っている。
圧倒的な攻撃力を誇るレアルに対しても、従来の試合運びに徹することが勝利の前提になるだろう。堅い守備で耐え忍び、セットプレーやカウンターに活路を求めたい。前半を無失点で折り返せば、小さな勝機はふくらむことになる。
ジダン監督は選手として、前身…