宝塚歌劇団１０４期生のお披露目公演となる星組のショー「キラー・ルージュ」が、６月４日まで宝塚大劇場（兵庫県宝塚市）で上演されている。桜をイメージしたピンク色のそろいの衣装で、息の合ったラインダンスを披露している。

「サクラ ルージュ！ １０４（ワンオーフォー）」。星組トップの紅（くれない）ゆずるのかけ声に合わせて、初舞台生４０人が勢いよくステップを踏む。首席の碧音斗和（あおねとわ）は「全員で、ひとつの目標に向かってお稽古して参りました。お客様にフレッシュなパワーをお届けできたら」。真白悠希（ましろゆうき）は「４０人で大きな桜を咲かせたい」と意気込みを語る。

実は紅自身の２００２年の初舞台でも、当時の星組トップスター・香寿（こうじゅ）たつきのかけ声が入る一幕があった。紅は「初舞台でトップスターさんに紹介してもらったことは一生の思い出。心を込めて初舞台生を紹介したい」と話す。

４分４５秒にわたり、一糸乱れず足を上げ下げする。ステップの激しさのあまり、背中の羽根が時折、はらはらと舞い落ちる。振付家の若央（わかお）りさは「最後まで持つか不安だったが、（稽古で）体力がついて、心も強くなった」。

ロック調にアレンジした「さくらさくら」やケツメイシなどのＪポップに合わせ、めまぐるしく隊列を変え、客席に顔見せをする。若央は「全員の顔が見えるように振り付けをしました。一人ひとりの魅力をファンのみなさまに見つけていただけたらと思います」と話していた。（杢田光）