西本願寺の御影堂に並べられた椅子を拭く奉仕団=20日午前9時22分、京都市下京区、佐藤慈子撮影
京都市下京区の西本願寺と東本願寺で20日朝、1年のほこりを落とす恒例の「すす払い」があった。
特集:京都 よむ・みる・あるく
例年、両寺では門徒や僧侶らが御影堂(ごえいどう)や阿弥陀堂(あみだどう)の畳を竹の棒でたたき、舞い上がるほこりを大うちわで吹き飛ばす。西本願寺では大谷光淳(こうじゅん)門主就任を披露する「伝灯奉告(でんとうほうこく)法要」が来年5月まで続くため、両堂の大半の畳を取り外して参拝者用の椅子を設置しており、今年は雑巾によるふき掃除が中心となった。
東本願寺では今年、阿弥陀堂の大規模修復が終わり、6年ぶりに両堂ですす払いを実施。最後に大谷暢顕(ちょうけん)門首が長い竹の棒で宙に「寿」の字を書いて締めくくった。(大村治郎)